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 〜ユーロがマーストリヒト条約で決まったのも
    紙幣のデザインがダブリンで発表され
      貨幣のデザインがアムステルダムで承認されたのも
                               知りませんでした〜

 ユーロになって何が変わったの?

2001年1月1日から導入されたユーロが紙幣やコインとしてお目見えし、
フランやマルクといった私たちが長年馴染んだお札が姿を消しました。
ちょっとさびしい反面
ヨーロッパの12カ国で両替をせずにこの通貨で買物ができるのです。

日本語ではこの新通貨を「ユーロ」と言っていますが、
ドイツでは「オイロ」と発音するそうです。
新通貨導入には、1999年1月1日の発足から、2002年1月1日の本格実施まで
3年の歳月が掛けられています。

≪ユーロの発想≫

「ユーロ」という名称は「ヨーロッパ」から取られ独自の記号を持っています。
ヨーロッパは隣り合ういくつもの国が戦争を繰り返し悲しい歴史を繰り返してきました
こうした中で戦いを避け多くの人が豊かに暮らすためには
経済格差をなくしてそれぞれの国が共存できる環境をつくることが大切だ
という発想が生まれてきたのです。

そもそもの事の起こりとして・・・
第二次世界大戦中ドイツ軍に突然侵入されたルクセンブルク大公国がロンドンに亡命し、そこで亡命政府を構成。
同じく亡命していたベルギー政府、オランダ政府とともに連合国側として連帯を深め
亡命先のロンドンで1944年に頭文字を合わせた「ベネルクス」協定を締結しました。

このスタイルが後のEU(欧州共同体)の参考になったとされています。

現在EUの裁判所、文化、議会事務局などの拠点はベネルクスの3国にあるそうです。

≪ユーロっていつ決まったの?≫

EU以前の動きとして
1950年代ECSC(ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体)創設がルクセンブルク生まれのフランス外相 ロベール・シューマンによって提案され
1967年にEEC(ヨーロッパ経済共同体)、EURATOM(ヨーロッパ原子力共同体)とまとまってEC(ヨーロピアンコミュニティ)となり
更に集大成的なかたちで1992年に
マーストリヒト条約が結ばれました。
これがEU(欧州共同体)です。


フランス、ドイツ、イタリア、オランダなど
私たちが馴染みあるヨーロッパの国の殆どは
EU(欧州共同体)に加盟しています。
そして、加盟国に住んでいる人はフランやマルクといったお金を
6ヶ月以内にユーロに交換しないと紙くずに。すごい事ですね。
このユーロという通貨で経済が統一された結果
総人口3億人弱、GDP約7兆ドルというアメリカに肩を並べる世界第二の経済圏が誕生しました。


≪ユーロのコイン・紙幣のデザイン≫

基本的にコインの表は各国共通です。
裏はオリジナルでお国柄が出ています。
ちなみにオランダはベアトリス女王の横顔だそうです。
紙幣に描かれているのはヨーロッパの歴史的建造物を象徴していますが、
それらは実際の遺跡ではありません。
それぞれの紙幣の表面には窓や扉が印刷されており
これは欧州連合の幕開けと協力の精神を反映しています。

基本的にはどのEU加盟国のコイン・紙幣もEU加盟国内のどこでも使えます。


・・・という事は

経済に関しては加盟国の間に国境がないのですから
今までのように国境を越えるたびに両替をしなくてもモノの売買いができるようになる
結果、物流や人の交流が活発になりますよね。
為替で損したり得したりといったこともなくなるわけです。


≪ユーロって旅行者には便利?≫


もちろんユーロの誕生は、私たち旅行者にとってはものすごく便利です。
今までは円を持ってドイツに行けばマルクに両替し、
フランスに行けばそのマルクをフランに両替するといった面倒が発生しました。
面倒なだけでなく、その間に多額の為替手数料を支払わなくてはなりませんでした。
それが
ユーロという単一の通貨でどこでも買物ができるようになったのです。
1国への旅行でEU各国のコインが手に入るのも楽しいですね。

 ただ、明るい未来ばかりがあるのかといえば、そうでもないようです。


≪ユーロっていいことづくめなの?≫

デメリットもあります。
同じEUの加盟国でも、各国が置かれている状況がすべて同じというわけではないからです。物価も違うし労働力もちがう。
これがユーロという共通の通貨で測ることになれば
モノや労働力は豊かな国へとどんどん流れ込みます
しかも今、ユーロ全域は不況の影に覆われています。
まず不況を克服しなくてはなりません。

これからもユーロには、経済的な試練・乗り越えていかなくてはならない
様々な困難が予想されますが
確固たる基盤を持った一つの経済圏をつくるという理念で各国が動き始めています。
また、すでに新品のユーロ紙幣・ユーロ通貨が出回り始めています。






ユーロ記号




1EURO(表)各国共通




2EURO(裏)オランダ




20EURO紙幣




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ユーロ詳細情報!
EU加盟国 イギリス、アイルランドフランスベルギールクセンブルクオランダドイツオーストリアスペインポルトガルイタリアギリシア、デンマーク、スウェーデン、フィンランドの15カ国(赤字がユーロ導入の12カ国
紙幣 7種類で500ユーロ、200ユーロ、100ユーロ、50ユーロ、20ユーロ、10ユーロ、5ユーロ
最終的な紙幣のデザインは1
996年12月、ダブリンで開催された欧州理事会で公表されました。
貨幣 8種類あります。2ユーロ、1ユーロのほかに、通貨単位の100分の1をあらわすセンティモが
50センティモ、20センティモ,10センティモ,5センティモ,2センティモ,1センティモ
最終的なデザインは、
1997年6月、アムステルダム欧州理事会にて承認されました。
通貨記号 「ヨーロッパ(Europe)」という言葉の最初の文字「E」をヨーロッパ文明の発端であるギリシャ文字からとって、ユーロの通貨記号が生まれました。
平行な2本の線はユーロが安定した通貨であるようにという願望を象徴しています。
ユーロの公式な省略形は「EUR」です。ユーロ通貨記号は国際標準化規格(ISO)に登録されています。
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