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 〜one step to begin はじめの一歩〜

     コーラス ツアーってなーに?

 はじめの一歩! MENU!

「一緒にシュトゥットガルトにメサイア歌いに行かない?」
うーよりによって・・・「メサイア!」
あまりに歌えなくて今日やめよう明日やめようと悩みながらも
やっと「メサイア」公演を終えたばかりなのに、
友人に「行こうよ、行こうよ」と会う度に連呼され

「でも苦しんだ割りには終わってみれば「メサイア」って充実感があるよねー」から
「結構好きかも。もう一度歌ってみてもいいかなー」となり
「せっかく練習したから行くかー!」と重い腰をあげて早20年!

アルトと思ってたのにソプラノと言われ
先生が鬼とも知らず恐れ多くも「えーーーっ」と舞台上で悲鳴を上げた私が
10カ国16ヶ所も回る事になろうとは・・・

≪私たちのコーラス ツアーの2つの原則≫
いろいろなアマチュア合唱団が海外に歌いに行くツアーを企画していますが
海外のホールを借りてこちらから指揮者・合唱団・ソリストがツアーを組んで行く
海外公演スタイルが多いようです。
(よく聞くのはアメリカのカーネギーホールを借りて「第九交響曲」を歌うとか・・?)

私が参加している東京オラトリオソサエティ(Tokyo oratorio society)の旅スタイルには

 1.現地の合唱団(指揮者)と必ず共演をする
 2.基本的に現地集合・現地解散

という2つの原則があります。
ある意味それぞれの自立を求められているということでもあり
個人フリー旅行OK!寄り道OK!と自由な旅を満喫できるということでもあります。
でもそれだけではありません。

≪私たちのコーラス ツアーの成り立ち≫
現地の合唱団と共演するには現地と東京で橋渡しをしてくれる人が不可欠ですが
アマチュアの合唱団なのにどうして行く先々で現地の合唱団との共演が可能かというと
合唱団員の中には世界中から留学や仕事で日本へ来ている人がいて
そういう人たちが自分の国に帰った後
公演を企画して私たちを呼んでくれるというパターンや、
世界から呼んだ指揮者の方が自分の合唱団と歌わないか
と声をかけてくれるというパターンが主なのだそうで、
要は人のつながりということですが、考えてみるとこれはすごい事だなーと思います。
時に宗教心を持たない私たち(もちろん敬虔な信者の方もいますが)を受け入れるということは私たちが感じる以上に私たちに対する理解と相手に対する勇気がいる事だと思うことがあるからです。
それを企画してくれる方々には本当に感謝しながらいつも参加しています。

≪海外でミサ曲・オラトリオを歌う≫
「オラトリオ」と聞いて「宗教関係の団体ですか?」とまず聞かれるのは
今でもよくある話だそうで事務所の人間は乏しい理解に日々泣いていますが
私はそれどころか社会人になってからコーラスを始めたので
「オラトリオ」なんて聞き覚えもなかった類の人間で
母の実家は神社、父方は仏教ですがあんまり気にしない無宗教な人間です。
ですから聖書も私にとっては昔のお話として理解する部分が多い訳で
海外に行って「メサイア」や「ミサ曲」を歌うのなら
知識はもちろん宗教心がないのでは意味がない・・・との声が聞こえてきそうですが
20年たった今、それが本当に一番大切な事かしらん?と思うようになりました。

≪コーラス ツアーに参加して思うこと≫
聖書の中に、天まで届くバビロンの塔を建て有名になろうとした人間の傲慢さを怒り
神様は民族の言葉を全部違えて言葉を通じなくさせたというくだりがあります。

皮肉な事に今世界中で起こっていること、
宗教戦争や民族戦争はお互いに通じないからこそ起こっているのですが
様々な言語・様々な宗教が存在する中で
相手の言語・宗教・歴史・文化を全て理解する事は不可能な事だとコーラス・ツアーに参加してせつせつと思うようになりました。

なぜならそこに至る長い歴史をお互いに体得する事はできないのだから。
人間関係でもいえることですが
「あなたには分からない」と言われたら
「それはそうだよなーあなたの立場にはなれないし」と言うしかない事ありませんか?
相手の立場に立とうと努力することはもちろん大切ですが、
要は相手に対する理解よりは、まずお互いに相手を知らないという事が
問題の根底にはあるような気がします。

音楽はコミュニケーションです。
日本では経験できない生活に根ざした宗教音楽にふれ
同じ言語で隣で歌うという事は宗教や言葉を超えて共有できる新鮮で貴重な体験です。まず相手を知ること、自分を知らせること。
日本人という人種を一生涯知らずに過ごしたであろう人が
一度演奏会で日本人と同じ曲を歌ったことがあるという人に変わるって
すごい変化だと思います。

私がこのホームページを作ったのは
相手を知るためにこんな方法もあるということ
私が見た海外の国々を行かなくても少しだけ知って欲しかったことが大きいのです。
もちろん海外旅行に行かれる予定の方の為に
旅の情報は出来得る限り最新版のものを載せるようにしていきます。

≪コーラス ツアーに参加するために≫
もちろん、相手の国の公演に出演するのですから
自分が出来得る範囲できちんと歌えるための準備を欠かさないのは礼儀ですよね。
ですから、まずは国内で何らかの演奏会に出演していることが必要だと思います。
下記は参考までに私が参加している合唱団の公演・練習情報等が見られるNPOのサイトです。

  NPO法人「おんがくの共同作業場」
・音楽ファン・音楽家・アマチュア合唱団の共同広場。特定非営利活動法人(NPO法人) 


いつの間にやら
  8カ国13ヶ所

 シュトゥットガルト
 ダブリン(アイルランド)
 ザルツブルグ
   (オーストリア)
 ローマ(イタリア)
  &イスラエル1
 ケルン(ドイツ)
  &マーストリヒト
 ボン(ドイツ)
  &アイルランド1
 ベルリン(ドイツ)
 ソウル2002(韓国)
 オスロ(ノルウェイ)
 マーストリヒト1
  &アムステルダム2
 ソウル2004(韓国)
 ソウル2005(韓国)
 ウィーン1
  &ザルツブルグ2

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各国合唱事情!
国名 共演合唱団種別 傾向(あくまで個人的な)
ドイツ アマチュア合唱団(シュトゥットガルト、ケルン、ベルリン)
プロのオーケストラ付きの合唱団はアマチュアであることが多いそう
当たり前ですがドイツ語の発音は完璧!そして発音にゲルマン民族の誇りを感じる。隣で失敗するとフッと笑い、うまく発音すると「やるじゃん」とニヤッと笑うという感じ。各合唱団員の合唱暦の長いこと。「マタイ受難曲」10回目とかはザラ。
韓国 プロ合唱団(ソウル)
アマチュアの合唱団は数少なくて殆どがプロだそうです。皆オペラの役が付く実力者揃い。
とにかく強い喉、学生の合唱団も一緒だったがあまりに強い声で自分の声が全く聴こえない。
ノルウェイ アマチュア合唱団(オスロ)
プロのオーケストラ付きの合唱団はアマチュアであることが多いそう。
今回はオスロフィル合唱団と共演しました。
強い声ですが透明感があってビブラートがない今まで一緒に歌った中でもダントツの美しい声。骨格の違いとしかいえないのがつらいが眉間の辺りにビンビン響いているのが聴いていてわかる。男声がまた素晴らしい!
オーストリア アマチュア合唱団(ザルツブルク)
ザルツブルクDOMの聖歌隊なのでミサの数人から演奏会の何十人まで幅広い
ザルツブルクの気候を表しているのかDOMの残響が長いからか、割とフワッとした優しい声
オランダ アマチュア合唱団(マーストリヒト)
聖セルファースト教会のコーア
こちらは残響の中での広い教会の向こうまでピンと届く強い声

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